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「セーラー服」と「機関銃」

4/2/2018

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今年は、お花見、いや「お花撮り」しそこねたので、おととしの映像です。
小鳥のさえずりと、盗撮の「セーラー服」が、清純?
6月に自主制作のショートムービーを撮ります。

いつもは、えらそーに文句ぶーぶー言いながら観ている、ありとあらゆる映画も、
気楽に観られず、文句も言える筋合いも、余裕もありません。
世の監督方は、なぜこういう撮り方を選んだのか? 
​アタマの中はそればっかり。

先日、スカパーの日本映画専門チャンネルで「セーラー服と機関銃」(1981年/相米慎二監督)が、
放送されていました。あの薬師丸ひろ子さんの。

「なんておもしろい映画なの」と、リアルタイムでセーラー服だった中2の私は、コーフンしました。

これは、単なるアイドル映画じゃないな、というのことは、中2でもなんとなくわかりましたが、

​その理由が、
・あの相米慎二監督で、
・息をのむような長回しが多用され、
・超キュートな薬師丸ひろ子さんと同じぐらい印象的だった、超セクシーな女優さんが、
 日活ロマンポルノの風祭ゆきさん

と、知ったのは、もちろんずっと後からです。

そして、中2のココロをつかんだ、このタイトル、「セーラー服と機関銃」。

それも数年後、解明されました。

ある映画の教科書によると、
『映画のタイトルには、「〇〇と△△」といったように、ふたつの単語を並べたものは、山ほどあるが、
「反対語」となる単語を並べても、まったく惹かれない。
例えば「おまわりとどろぼう」「犬と猫」では、あまり興味は沸かない。
ヒトが興味を持つタイトルとは、日常ではなんの接点もない、単語が並ぶ時である。
「セーラー服と機関銃」は、その「意外性のある組み合わせ」が、
(原作の小説のタイトルではあるが)どんなストーリー?と思わせる効果、充分なのである』

というようなことが、書かれていました。
うーん、「論理」がある。

​(ここでバラしましたが、ブログの見出しを「〇〇と△△」にしているのは、この論理をパクったのです)

だああ、すごいなー、あんな長回ししてみたい。
超かわいいセーラー服と、死体のヤクザ(故・渡瀬恒彦さん)のキスシーンが、すてきにイヤラシイ。
道路の排気口でスカートがまくれあがるのを無邪気に楽しんでいる、真っ赤なハイヒールの
薬師丸ひろ子さんが、かわいイヤラシイすぎる。

​タイトルだけではなく、意外性の組み合わせを、映像でも積み重ねた、
​相米慎二監督の演出力。・・・私にはムリ。

巨匠だけではなく、今ドキのお若いカントク方の、自主制作映画も勉強せねばと、観ておりますが、
ちょっと気になることがありました。
​
どの自主制作映画も、「ベッドシーン」が必ず出て来る。

​力入れて撮っているのはわかりますが、なぜか、イヤラシくも見えないし、愛も見えない。
意図が良くわからず、どれも同じに見えちゃったのです。

なぜだ?? きっと、まんますぎるからではないだろうか?? 

せめて、せっかく途中まで脱いでくれたおねーさんを、もっと美しく撮るとか、
押し倒し方変えるとか、・・・大きなお世話だわっ。

って、どうしても、そこで要るんかしら??

(R-18指定の「娼年」は、どうなのかしら?観たヒト教えてください。)


同じベッドシーンでも、イヤラシイどころか、
あまりの悲しい愛に、号泣する映画もあります。

映画「ラスト、コーション」(2007年 / 中国・台湾・アメリカ他 / アン・リー監督)

​これでもかっ、これでもかっと、延々と続く濃厚なベッドシーン、
中国やアメリカでは検閲にひっかかり、大幅カットになったそうですが、
ノーカット版を観たくて、香港に行ったというヒトもいたらしい。
ベッドシーンが見たいのではなく、「映画の本質」を見たくて、だそうです。(ほんまかいな)

だってもう、ほんとに、泣ける泣ける。
これは、むしろ、男子の方が泣けるのではないかと思いました。

この映画は、この濃厚なベッドシーンがないと、成立しません。絶対必要です。

​主演は、これがデビュー作となった、当時新人のタン・ウェイちゃんと、
名優トニー・レオン。

泣ける理由は、
濃厚で延々であることが、絶対不可欠な上に、
この美しい映像。(撮影は、私の大好きなメキシコ人カメラマン、ロドリゴ・プリエト)

ベッドシーンで号泣させるなんて、
・・・100万年たっても、ムリ。

ということで、
​
「セーラー服と機関銃」の、「論理」だけをふまえ、
​かるーいベッドシーンを、ちらっとだけ入れよ。

それ、どうしても要るんか? 要ります。

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    yumi otsuka

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