演技初めて・初参加、ゆきのちゃんは、インドネシアと日本のハーフの、もうすぐ大学院生! バットの代わりにモップで応戦、カメリハ・オリジナル「アス」スタート! ゆきのさんと、じんさん。「ビビりながら威嚇する人」と「その後ろでビビる人」を交代で。 ジョーダン・ピール監督ならではの世界観、ホラーコメディ「アス」。 主役の家族が、バケーションで泊まりに来た別荘に、不審者が現れるシーンです。 ~演じてもらうキャラ~ ・ビビりながら威嚇するヒト。映画ではお父さんと家族ですが、今回は「友人」という設定に置き換えて演じてもらいました。 ~役づくりのポイント~ 映画のお父さんは、陽気で、イイヒトです。家族を守るために、がんばりますが、ちょっと頼りない。 この映画が、ホラーでありながらコメディなのは、このお父さんのキャラの担うところが大きいです。 ~設定~ このシーンの直前に、一度お父さんは応戦しています。 不審者を「ただの近所のヘンな家族」と思っているお父さんは、 すでに警察に電話したお母さんに「大げさな」と言い、不審者にはやれやれというカンジで「何か用ですか?」と呼びかけていますが、なんの反応もないブキミな不審者。 さすがに、ちょっとヘンすぎると、別荘の中へ、戻ってきたところからです。 父「・・・よし、警察に電話しよう」➡ 視聴者:だから、もうしとるやん笑 まずは、初演技のゆきのさんにカンジをつかんでもらうため、お手本と肩慣らしを兼ね、 じんさんから演じてもらいました。 後ろでビビるゆきのさんにも注目。 ●ビビりながら威嚇する人・じんさんTake1 プロのじんさんは、ゆきのさんにいろいろアドバイスしながら、 自分のキャラを固めていきます。 そして、3テイクめの完成版、 今回は、不審者&音楽&SE(効果音)を入れて、ホラー感を足してみました! ●ビビりながら威嚇する人・じんさん完成版 じんさんは「頼りない」というキャラを、試しながら確立していました。 完成版では、そうとうチキンやろーに。笑。 出だしのビビり感、 「大丈夫、任せといて」と、カッコよくゆきのさんを安心させといて、 その後、泣きそうな声で威嚇、 ラストはゆきのんの後ろに隠れる、 と、メリハリをつけています。 そして、 間の取り方に注目! 不審者が、どういう反応をしているか、常に想像しながら演じています。 こうして、SEをつけると、さらによくわかると思いますが、 ドタン! バタン! ガチャーン!は、 じんさんのビビり演技に合わせてつけたものです。 上級者のアドバイスとしては、 現場で想像力使うことはもちろんですが、編集や音効ことを想像するのもアリです。 そしてやはり、読解力。 じんさんは毎回必ず映画を全部見て、脚本やシーンの意図を理解し、 役の担うポジションと、その役が映画に及ぼす影響を、きちんとおさえています。 さて、初演技・超初心者の、ゆきのさん。 立ち位置、セリフ、体の向き、表情、感情、あれもこれも、 同時にやらねばならないことばかりで、最初は大変。 立ち向かおうとするじんさんを引き留める「じん!」というセリフ、 Take1では、ただ名前を呼んだだけですが、 完成版では、ちゃんと相手を引き留め、 ラストは、チキンなじんさんに合わせ守ってあげてます。 今回のように、ずーーーーと動きっぱなしの演技は、 アタマでわかっていても、いざ動くと、その通りにはなりません。 相手とタイミング合わせ、手足や向きを考えているうちに、 今度は覚えてきたセリフがふっとんでいってしまいます。 「映像演技」特有のルール、 同じ動きをしないと編集した時につながらなくなる、ため、 役をコントロールする、冷静な自分がいなくてはなりません。 でも大丈夫。 これは初心者にかぎったことではなく、 プロだって同じで、何度もリハしながら、 立ち回って相手と息を合わせるのですから。 ゆきのさんは、本当に熱心で、へこたれない! そして、動きもつながりました。 それでは、ゆきのさんのTake1と完成版を続けて。 ●ビビりながら威嚇するヒト・ゆきのさんTake1 ●ビビりながら威嚇する人・ゆきのさん完成版 Take1でアドバイスしたこと、 ・「は?14分も?」で悩むところ・・・カメラにお尻をむけないように。 ・威嚇する1S・・・・・相手がどれぐらい遠くにいるのか、距離を考えて発声する。 そして、自分の演技を何度もみて、自分で修正し、 完成版では、すべてクリアしています。 特に「覚悟しとけ!」のセリフは、不審者方向をにらみながら「行動」で表しています。 超初心者、初めてのカメラの前で、 動き回って、カットを割って撮り、 こんなに直せたらじゅうぶんです。 演技は、スポーツ同様、 机の上ではなく、実際にカラダを使って練習を重ねることが大切。 さて、ラストの身をよせあってビビる演技も、 お2人は、いろんなパターンを作り上げました。 ビビり4連発! ジョーダン・ピール監督に見せたい! 日ごろから「想像力」を養い、 それを行動で、しぐさで、カラダで表すトレーニングをすることをお勧めします。 それでは、最後に映画「アス」の本物のシーンを見て見ましょう。 さて、初心者ながら、本気でがんばるゆきのさんに、 いつもにまして、あれやこれや、わーわーアドバイスしちゃいましたが、 その理由は、 バリ島の映画祭に出席した時に、めちゃくちゃお世話になり、スーパーよいコたちだった、 インドネシアの女のコたちを思い出し、うれしくて、テンションあがっちゃったからです。 映画勉強中のカノジョたち、私にとってはムスメのようでした。インドネシアさいこ~。 と書いた、私のブログを読んで参加してくれました。うれしや~。 おふたりともおつかれさまでした!
ホラーコメディは楽しい。 次回は、2/21(火)、 テーマは「英雄の証明」です。 愚直なヒトと、冷静なヒトに、挑戦してみてください。
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Vol.24「英雄の証明」
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